
丸く色の変わっている箇所は、スタッド溶接で出来たクレーターや粗いサンダーの研摩目にパテが入っていた箇所をサンドブラストで処理した跡です。


プレスラインが無い箇所を無理やり引き出してラインが作ってあったりで、かなり大変でした。


パテ無しでは出来ませんでしたが、仕上げに使うスプレーパテで済む位まで板金出来ました。
脱脂剤で艶を出した状態です。








エポキシプライマーを塗布しました。

赤外線乾燥を行いました。


プライマーの表面を研磨して脱脂を行います。脱脂剤をスプレーして汚れや油分を浮かせて清潔なクロスで拭き取ります。

スプレーパテを塗布しました。

専用のスプレーガンを使用して5コートで膜厚1000μ(1ミリ)まで塗布出来る仕上げに使う液体パテです。今回は3コートしました。

乾燥させて研磨して、他の箇所を進めていきます。

フロントガラスを取り外した箇所の錆やヒンジ周りの錆を研磨しました。


錆の深い箇所はサンドブラストで除去しました。










脱脂清掃してエポキシプライマーを塗布しました。



ルーフの塗装を剥離していきます。ルーフは新車塗膜から補修されていませんでした。小さな飛び石でも塗装を剥がすと・・

塗装の下で錆が広がっている事もあります。


錆を除去しながら研磨していきます。鋼板が暴露していると新たな錆の原因になりますので研磨した箇所はマスキングテープを貼り、なるべく空気に触れにくくして進めていきました。

左クォーターパネルも塗装を剥がしました。

右クォーターパネルの板金箇所以外。

クォーター下側とフロントピラー下側の半自動溶接で繋いだ箇所はパテ処理しました。



塗装を剥がしていない箇所やフロントに塗ったエポキシプライマーも研磨してあります。







トランクヒンジのネジの跡やバックパネルも錆の箇所は処理して研磨しました。


脱脂清掃して全体にエポキシプライマーを塗布しました。











規定時間乾燥させてサフェーサー(STANDOX システムフィラー)を塗布しました。いつもならダークグレーを使うところでしたが、ダークグレーがブラックに変わっていましたので、今回の車体色ではより近い明度の下地に出来ます。

SATAのサフェーサー用のガンが大活躍です。エポキシプライマーやノンサンディング系のサフェーサーには口径が大きい(1.8)ので向いていませんが通常のサンディングフィラーには非常に使いやすいです。

STANDOXを使っている方にしか参考にならないかもしれませんが、他の塗料メーカーでも粘度が高めなハイソリッド系のサフェーサーを使用していて気になる方は参考にしてみて下さい。
STANDOX SYSTEM FILLER(VOCハードナー)
SATAJET 100BF RP 1.8
エアー 1.6 塗出2.5回転(ほぼ全開) パターン全開
パターン 縦41センチ 横10センチ

センターカップのガンでベースコートを塗るような感覚で塗れます。












新車時のブレージング溶接で繋いである箇所は歪みがありますのでサフェーサーを余分に塗りました。




まだまだ続きます。
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