fc2ブログ

HONDA S2000

DSC_0021_20160530172612c99.jpg

カーボンボンネットとドアミラーの塗装でお預かりしました。

DSC_0022_2016053017261344a.jpg

ミラーとボンネットはクリヤー塗装されていますが余り良い状態ではありません。
DSC_0023_20160530172614863.jpg

DSC_0026_20160530172615c0f.jpg

クリヤーの剥離、厚塗りしすぎての垂れた跡、艶の著しい低下が確認できます。パーツを購入した際に、どこかの板金塗装工場に塗装していただいたそうですが、オーナー様曰く、安いとは思ったけどこんな結末になるとは想像していなかったとの事です。
工場によって修理方法や使用する材料、手間の掛け方は様々で何処に依頼して良いのか全く分からないと思います。塗膜のトラブルは時間が経過してから出てくる場合が多いので、余計に判断が難しくなります。
安くてもこんな状態になってしまうとお金を捨てているのと変わらないと思いますので、当店ではなるべくお客様が損をしないような作業内容と金額をご提案しています。ブログに作業の写真を沢山載せているのも少しでも判断材料にしていただければ、との思いからです。板金塗装は適切な下地を作って塗装すると言う基本は同じですので、車種が違っていても参考にしていただければと思います。


DSC_0027_2016053017284413b.jpg

DSC_0028_20160530172845f5b.jpg

DSC_0030_20160530172846849.jpg

DSC_0031_20160530172847483.jpg

ボンネットのダクト部分に付くカバーは特殊な固定方法でしたのでオーナー様に外してきていただきました。
DSC_0041_20160530172849f77.jpg

車体からミラーとボンネットを取り外します。
数十万円するドライカーボン製品で裏面の作りも非常に綺麗です。それだけに塗装が残念すぎます。
DSC_0039_20160530173006795.jpg

ボンネット裏とエンジンルームは汚れないようにマスキングしておきます。
DSC_0045_201605301730088e9.jpg

DSC_0044_2016053017300822b.jpg

劣化した塗膜は剥離しなければまたトラブルになりますので剥離するのですが、試しに浮いた塗膜にヘラを差し込んだら見事に剥がれてきました。
DSC_0048_201605301731393bd.jpg

DSC_0051_20160530173140b0d.jpg

細かい箇所は研摩して全ての塗膜を剥離しました。
DSC_0049_20160530173011d56.jpg

今回はボディー同色に塗装しますので全体を研摩、脱脂、清掃を行います。
DSC_0052_20160530173141faa.jpg

DSC_0053_20160530173142567.jpg

DSC_0055_20160530173257aa3.jpg

ウレタンサフェーサー(STANDOXシステムフィラー)を使用しました。
DSC_0058_201605301732576c3.jpg
DSC_0061_2016053017325924d.jpg

DSC_0062_2016053017330159d.jpg

DSC_0063_20160530173302770.jpg

サフェーサーを乾燥させている間に調色を行います。
分光型測色機で車体の色を読み取り塗料メーカーの配合データで色を作ります。
DSC_0066_2016053017350018a.jpg

テストピースに塗装→クリヤー塗装→乾燥→確認→微調色を繰り返して塗装できる色が出来ました。
DSC_0072_201605301735016b3.jpg

DSC_0075_2016053017350298a.jpg

DSC_0085_20160530173503fb2.jpg

サフェーサーの乾燥が終わり研摩する前に、ガイドコートと言われる黒いカーボン粉末を表面に擦り付けます。
DSC_0086_201605301736289ab.jpg

研摩した箇所はガイドコートが無くなり、ガイドコートの残った箇所は研摩出来ていない箇所なのでガイドコートが残らない様に研摩していきます。
DSC_0088_2016053017363076e.jpg

最初は320番のペーパーで全体を研ぎ、次に400番→500番→600番と前のペーパー目が消える様に徐々に細かくしていきます。水を使わず空研ぎしましたのでサンディングステップは100番以内です。
DSC_0089_201605301736303f3.jpg

細かい箇所もガイドコートが残らないようにしっかり研摩しておきます。
DSC_0090_20160530173631d60.jpg

粉塵の清掃を行い裏面のマスキングを貼り直しておきます。
DSC_0092_20160530173633462.jpg

脱脂、清掃を行い塗装していきます。
DSC_0095.jpg

DSC_0096_20160530174111187.jpg

DSC_0097_20160530174112405.jpg

DSC_0094_20160530174109cb3.jpg

クリヤーは耐候性にも優れたSTANDOX クリスタルクリヤーを使用しました。
DSC_0099_2016053017411489c.jpg

DSC_0108_201605301742311e7.jpg

DSC_0109_20160530174231bb4.jpg

DSC_0110_20160530174447308.jpg

DSC_0112_20160530174449378.jpg

DSC_0114.jpg

DSC_0116_201605301744512d5.jpg

赤外線乾燥、磨き、組み立てを行います。
同色のウォッシャーノズルはオーナー様がご用意下さいました。
DSC_0117.jpg

洗車と清掃を行い完成です。
DSC_0125_201605301746276e2.jpg

DSC_0129_20160530174629ad4.jpg

DSC_0130_20160530174630786.jpg

DSC_0131_2016053017463187e.jpg

DSC_0136_201605301747337c8.jpg

DSC_0127_201605301747325a3.jpg

今回のご依頼誠に有難う御座いました。
スポンサーサイト



2016年05月31日 | Comments(2) | Trackback(0) | 国産車 修理
コメント
この度はありがとうございました。

見積りの段階から、とても解りやすく親切に説明していただき実際、作業中も何度も連絡していただいたので、安心して車を預ける事ができました。

仕上がりもとても綺麗で、そちらにお願いして良かったです。

また宜しくお願いします。
 URL 2016年06月04日 08:14:43 編集
有難う御座いました。
こちらこそ大切なお車をお任せいただき有難う御座いました。
再修理で費用が掛かってしまいましたが喜んでいただけて何よりです。
また何か御座いましたらお気軽にご連絡下さい。
AssoGarage URL 2016年06月04日 10:45:33 編集

管理者だけに表示する