

ポルシェ ケイマン GTS です。
新車のナラシ中にフロントバンパー下側のスポイラー(艶消し黒)の箇所に飛び石による傷が付き、修理するならボディー同色に塗装しようとの事でお預かりしました。
フロントバンパーを分解していきます。

ヘッドライトや樹脂パーツは汚れないようにマスキングしておきます。


取り外したフロントバンパーからスポイラー部分を取り外します。

スポイラーは3分割になっています。

飛び石の傷から修理していきます。艶消しの箇所はプラスチック素地では無く塗装でした。
傷が消えるまで研摩していきます。

脱脂、清掃を行いプラスチック素地(グレーの箇所)の露出している部分にプラスチックプライマーを塗布します。

材質はPP(ポリプロピレン)で特に塗料の付着性が悪いので万が一プライマーを忘れてしまうと、どれだけ粗いペーパーで研摩してあっても簡単に剥離してしまいます。

プライマーの乾燥後、プラスチック用の柔軟性のあるウレタンサフェーサーを塗布します。

赤外線乾燥を行います。

配合データに従い色を作りテストピースへ塗装を行い調色していきます。


4回目で塗装出来る色になりました。

サフェーサー箇所と全体を研摩して脱脂、清掃を行います。




調色した色を塗布して溶剤が抜けたらクリヤーを塗布します。クリヤーもプラスチック用の柔軟性のあるものを使用しています。




60℃到達後40分以上の赤外線乾燥を行います。プラスチック用材料(サフェーサーやクリヤー)は乾燥させるのに通常の倍ぐらい時間が掛かります。

乾燥後バンパーに取り付けて車体へ取り付けます。

今回は塗装でのホコリの付着は無かったので組み立て時に手で触れたバンパー等を簡単に磨き、ガラスコーティングが施工してありますので、塗装した箇所もガラスコートを施工しました。

ガラスコートの乾燥後表面で犠牲膜になる簡易のコーティングをバンパーと一緒に施工しました。

最後に清掃と洗車を行い完成です。ボディー同色になり雰囲気が変わりました。



今回は大切なお車をお任せいただきまして有難う御座いました。

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