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Porsche 911 964

ポルシェ911 964 カレラ2のオールペイントの続きです。

乾燥させている間に車体の磨きを行っていきます。磨く前にオーナー様が見に来られて「この状態からまだ磨くのですか?」と仰っていましたが塗装で付いた細かいホコリがあったり(新車の塗装ラインでも付着しますので完全にゴミ無しは不可能です)全塗装で車体を回りながら塗装した時の塗り重ね箇所など気になる箇所を修正しながらの磨きになります。

太陽光に近い昼白色と西日に近い色の2種類のメタルハライドランプを使用して確認しながら磨いていきます。バフ目やホコリを除去した際のペーパー目の中にコンパウンドが入り磨けているように見えて実際に磨けていないという事が無い様に油分の少ない水性(水溶性)コンパウンドを使用しているのですが、やはり水拭きだけでは不十分で1パネル磨いたら脱脂して確認→残ったペーパー目を再度磨き→大丈夫ならもう少し軟らかいバフに替えて、と言うのを全パネル繰り返していきます。クリヤーが硬いこともあり非常に時間の掛かる工程で1日2日ではとても終わりません。最終的には新品のマイクロファイバークロスで拭いただけでもライトで見れば薄いキズが入っていきますので完璧は難しいです。

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納車後にはDR-Garage Okano 様でガラスコーティングされるとの事なので岡野さんの迷惑にならないと良いですが・・。(板金後の適当な磨きは深いバフ目等でコーティング屋さんに迷惑を掛ける事になりますので)

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長い磨き工程を終えて部品を組み立てていきます。

ドア裏側のスクリーンはガムテープで補修してありましたので新品に交換しました。

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再使用できなかったモール等も新品に交換しました。

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交換した部品の一部です。

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ドアヒンジ等の取り付けホボルトは脱着した際のキズを塗装しておきました。

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ガラスを取り付けてもらい部品の組み立ての時に指が塗膜に接触した箇所等を磨き直します。最後に清掃を行い完成です。

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今回は全塗装という事もあり長期間のお預かりになりました。納車の時にオーナー様が「涙が出そう」と仰っていて自分にとってもいつもに増して感慨深い仕事になりました。以前より綺麗になったポルシェで仕事の疲れが癒されると良いですね。

今回のご依頼誠に有難う御座いました。

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2015年08月02日 | Comments(0) | Trackback(0) | 輸入車 修理
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