fc2ブログ

Porsche 911 964

DSC_0342_20150727132508b47.jpg

オールペイントでお預かりしました、ポルシェ911 964 カレラ2 です。

オーナー様いわく普段はあまり乗らずにガレージでの観賞用のお車らしく、仕事で疲れた時に眺めて癒されるそうですが、もう少し綺麗にしたいとの事で当初はDR-Garage Okanoさんでコーティングを行う予定でした。しかし塗装の状態がかなり悪く、磨きとコーティングだけでは綺麗にすることは難しい状態なので、お話を伺った結果全塗装をする事になりました。

DSC_0343_20150727132509c39.jpg

DSC_0352_2015072713251022b.jpg

1パネルづつダメージを見たところ、以前の所有者の時にほぼ全て(屋根以外)のパネルが補修されていました。しっかりした補修塗膜なら問題ないのですが、あまり良い塗装とは言えない状態でした。
例えばフロントバンパーに付くウォッシャーノズルやゴムモールは取り外さずに塗装されていますので淵が剥がれてきています。

DSC_0345.jpg

安く修理したのか作業者が手を抜いたのかは分かりませんが次に修理する時には剥がれた箇所を処理しなければいけませんので余計に費用が掛かってしまいます。

DSC_0346_20150727084808abc.jpg

順番に分解していきます。

DSC_0356_2015072708494875f.jpg

DSC_0358_20150727084949fa1.jpg

フロントバンパー下側のアンダーカバーは擦って割れているので新品に交換になります。

DSC_0362_20150727084950da8.jpg

DSC_0385_20150727085218d8d.jpg

ヘッドライトも取り付けたままマスキングで塗装されていますので際の部分から塗装が剥がれてきています。ライトはネジ1本で外れるのですが・・・。

DSC_0376_201507270852164cd.jpg

DSC_0378_201507270852176e9.jpg

DSC_0393_20150727085535b35.jpg

リアフード、スライディングルーフの取り外し。

DSC_0422_20150727090155e86.jpg

DSC_0435_20150727090156ee1.jpg

DSC_0436_20150727090157f83.jpg

サイドシルカバーも取り付けたままの塗装で段差になっています。塗装した時には目立たなかったかもしれませんが年数が経ちゴムが痩せてきた時に段差が見えてきます。

DSC_0464_20150727090351a12.jpg

ある程度分解してダメージをチェックします。白く囲ってある箇所と殆どのモールの際が不具合箇所です。

DSC_0472_20150727090518350.jpg

DSC_0473_20150727090520550.jpg


DSC_0474_20150727090520b77.jpg

DSC_0476_20150727090522d14.jpg

DSC_0477_201507270905239c6.jpg

DSC_0478_20150727090546bd4.jpg

サイドシルカバーで隠れているところが凹んでいましたので板金します。

DSC_0486.jpg

DSC_0489_201507270907036e8.jpg

サフェーサーを塗るまでに時間が空きますので一時的な防錆としてエポキシプライマーを刷毛塗りしておきます。

DSC_0490.jpg

ドアミラーを外したところもしっかり段差が付いています。
拡大するとドアの塗装も様子がおかしいのが見えるかと思います。

DSC_0492_2015072709084324d.jpg

台座のゴムにも塗料が付いていましたが何とか除去出来ました。

DSC_0496.jpg

リアフェンダーはブリスターと呼ばれる塗膜間の異物(水、油、汗、錆など)による膨れが出ています。

DSC_0504_20150727091052620.jpg

削っていきます。
ブリスターが出ていたのは緑色のラッカーパテの層からでした。

DSC_0505.jpg

更に削っていくとパテが出てきました。通常は問題のある層まで研摩して汚染物質を除去すれば良いのですがパテの範囲から判断して大きなヘコミではないと思いますので更に研摩してみます。

DSC_0506_2015072709105441f.jpg

2色目のパテが出てきました。

DSC_0507.jpg

更に削ってパテを取り除いたところ凹みを板金せずにパテ盛りしてありました。

DSC_0508_20150727091057d18.jpg

板金し直し、パテを使用しないで板金できました。

DSC_0510.jpg

反対のリアフェンダーも同様の箇所があり板金し直しました。

DSC_0517_201507270918192fb.jpg

DSC_0519_201507270918208e2.jpg

塗装の段差は剥がれなくなるところまでなだらかに研摩しておきます。

DSC_0514_201507270918178db.jpg

エクボは全体に7箇所ほどありましたがパネルの裏から押し出して研摩して修正しました。

全体を研摩して脱脂、清掃、マスキングを行います。

DSC_0529.jpg

DSC_0533_20150727092212b4b.jpg

DSC_0534_20150727092213a86.jpg

板金した箇所など鋼板が露出している箇所はエポキシプライマーを塗布します。

DSC_0530_2015072709221132d.jpg

DSC_0535_20150727092214f85.jpg

全体にウレタンサフェーサーを塗布しました。

DSC_0540_201507270923374f7.jpg

DSC_0541_2015072709235350a.jpg


長くなりますので次回に続きます。
スポンサーサイト



2015年07月27日 | Comments(0) | Trackback(0) | 輸入車 修理
コメント

管理者だけに表示する
«« Porsche 911 964 | HOME | VW Golf Variant »»