
停車中に自転車に衝突されてしまったゴルフ ヴァリアントです。
保険を使用しての修理でお預かりしました。

ドアのヘコミは上下2箇所あります。



モールやガーニッシュは傷が入っているので交換になります。

リアフェンダーは大きなヘコミが1箇所あります。


交換か板金かを考えると保険修理ですので費用は関係無いですが、交換した場合に痕跡が残る事やリアフェンダーは溶接で取り付けてある為、切断して交換すると修復暦アリに近い状態になります。どちらも板金で修理できますので新車に近いという事もあり車にやさしい方法を選択しました。

バンパー等の付属品を分解していきます。


ドアの付属品も分解します。


ドアトリムは汚れないようにして保管しておきます。


プレスラインが変形している損傷は難易度が上がります。


損傷を広げないように慎重に板金していきます。





3箇所ともパテを使用せずに板金出来ました。

脱脂、清掃、車体に塗装ミストが付かない様にマスキングを行います。


鋼板が露出している箇所は防錆、シール性に優れたエポキシプライマーを塗布します。


乾燥後ウレタンサフェーサーを塗布しました。

赤外線乾燥を行います。


新車の状態でも色にバラつきがありますので調色して車体に近づけていきます。
黒パールですが赤かったり青かったり、明るかったり暗かったりとバラバラです。

色見本からデータを出してテストピースの作成→微調色を繰り返して車体の色に近づけました。


塗装するのに邪魔になってしまうリアフェンダーのガラスとフロントサイドガラスも取り外し、サフェーサー箇所と塗装範囲全体を研摩しておきます。

脱脂、清掃マスキングを行います。

リアフェンダー上部でクリヤーをボカシて塗装すると経年劣化でクリヤーのボカシ目が必ず出てきてしまうのでフロントピラーの前の切れ目まで塗装します。



赤外線乾燥後、太陽光も利用して乾燥させます。外気温30度で塗膜表面の温度は65.5度です。

コンパウンドが飛散するのでマスキングして磨きを行います。

ガラスコーティングが施工してありますので塗装したパネルは再施工します。


クリップや傷の入っていたモール、ガーニッシュは新品に交換です。モールとガーニッシュにもガラスコーティングして取り付けました。
全ての部品を組み立て、室内清掃、洗車をして完成です。



右側が塗装したパネルです。


光の角度によっては赤茶色く見えます。左側が塗装したリアフェンダーです。

今回のご依頼誠に有難うございました。
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