リピーターのお客様で今回も修理のご依頼をいただきました。


フロントバンパーを中心にボンネット、フロントフェンダー左右を修理していきます。


塗装する範囲の付属品を取り外していきます。




各部品、トランクルームは作業中の粉塵等で汚れてしまわないよう養生して作業しています。

バンパーの飛び石は特に酷く下側にも傷があります。



飛び石の箇所を傷が消えるまで研磨していきます。
新車塗膜は一般的に下塗り(電着プライマー)、中塗り(車種により省略)、上塗り(カラーベース、クリヤー)
で塗装されていますので、傷の深さによって上塗り部分で消える傷や鋼板まで到達している傷があります。



鋼板に達している箇所はサンドブラストで処理しました。


研磨粉など清掃して、塗装ブース内でマスキング、脱脂します。

鋼板の露出した箇所にウォッシュプライマー塗布。
缶に色々な言語が書かれていますが怪しい製品ではありません(笑)
Sikkensと言うオランダのメーカーです。

黄色い箇所がプライマーを塗布した箇所です。

規定時間乾燥後プライマーサフェーサーを塗布。自然乾燥→赤外線乾燥を行います。


バンパーも同様に傷が消えるまで削り落とし脱脂、清掃を行います。



プラスチックパーツですので素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布。

乾燥後、ウレタンサフェーサーを軟化剤入りのプラスチック仕様にして塗布。
特にバンパーは塗膜に柔軟性を持たせて飛び石や振動による塗膜のクラック、剥離を防いでいます。


バンパーもボディー同様に自然乾燥、赤外線乾燥を行います。
乾燥している間に調色します。
最初にデータ通りに配合して塗り板に塗装、乾燥後確認して車に合わせて微調整→塗り板に塗装→クリヤー塗装→乾燥→確認を希望の色になるまで繰り返していきます。テープで囲った真ん中に塗り板が貼ってあります。

今回は10回くらいの調整でした。下地と同じで時間の掛かる工程です。

サフェーサー部分と旧塗膜の塗装範囲を研磨します。


マスキング、脱脂、清掃を行い塗装します。





フロントバンパーも研磨、脱脂、清掃して塗装します。


カラーベースを塗装してクリヤーを塗装する前の段階です。
この段階で塗装肌を荒らしてしまうと仕上がりに大きく影響してしまいます。

クリヤーもサフェーサーと同じ様に柔軟性のあるプラスチック仕様で塗装しました。


赤外線乾燥後、磨き、組み立て、清掃、洗車を行い完成です。






今回のご依頼誠にありがとうございました。
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