
以前からのお客様で、部品の修理でお預かりしました。
34GT-Rのリヤディフューザーです。
ドライカーボンの部分は問題無いですが、付属のステーなどの錆や劣化が気になるとの事です。
ステー単体で部品の供給が無いのとAssyでは85万円位の部品ですので、酷くならない内に修理する事になりました。

まずは表と裏を洗浄します。

ダメージを確認してリベットを削り取り外しました。






ステーの変形している箇所は戻しておきます。


サンドブラストで錆や既存の塗膜を除去しました。


長いステーはキャビネットに入りませんでしたのでブラスト屋さんにお願いしました。

脱脂清掃などを行いエポキシを塗布しました。




規定時間後、黒のカラーベース→艶消しクリヤーを塗布しました。





赤外線乾燥後、組み立てていきます。
純正はリベット止めの箇所が多いですが、メンテナンスし易くする為にボルト&ナットで組み立てていきます。



完成しました。

ヘッドカバー1式もお預かりしました。



全体を洗浄して乾燥後、マスキングしておきます。


サンドブラストでアルミのねじ山を痛めない様にイモネジを入れておきます。




サンドブラストで処理しました。


清掃や脱脂を行い、エポキシを塗布しました。



規定時間後、ウレタンサフェーサー(ノンストッププラサフ)を塗布しました。
塗装する色の隠蔽を考えてグレーにしています。



赤外線乾燥を行い、全体を研摩、洗浄を行いました。


ブローバイホースの口から塗装しますので、マスキングや脱脂清掃を行い硬化剤を入れたベースコートを塗布しました。


乾燥後、マスキングして全体を脱脂清掃しました。




研摩した際に金属素地が露出した箇所やエポキシが露出している箇所にウレタンサフェーサー(ノンストップ)を塗布しておきます。

エポキシの箇所はサフェーサーとして使用できる製品で、そのままでも良いですが、上色の隠蔽の問題がありますのでこのようにしています。色や下地作業や予算などの多くの不確定な要素がありますので、今回のケースではこの様に作業した、と言う方が正しいかもしれません。

塗装する色はオーナー様と打ち合わせして、キャンディーレッド系の色でレクサスやマツダなど候補は色々有りましたが、ニッサン繋がりと言う事でルノーのルージュフラムに決まりました(笑)

カラーベースを塗布しました。




カラークリヤを作ります。


クリスタルクリヤーにカラークリヤ用の色を混ぜて作っています。


カラークリヤーを塗布して最後に通常のクリヤーを塗布しました。
ブースの中の光で全然キャンディーカラーの感じに写っていませんね(笑)



赤外線乾燥を行い取り外していたバッフルプレートを組み立てました。

完成です。実物はもう少し派手ですが近い雰囲気で写っています。



太陽の当たり方によってはこんな感じにも見えます。

今回のご依頼、誠に有難う御座いました。

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