fc2ブログ

Alfa Romeo 156 GTA

003_2017060608504033e.jpg

柱に接触した擦りキズと飛び石の修理でお預かりしました、アルファロメオ 156 GTAです。
こちらのオーナー様もかなりの遠方からお越し下さいました。
ワンオーナーでかなり綺麗に維持されているお車です。
001_201706060850382f7.jpg

飛び石の箇所はフロントバンパー全体と左右のサイドスポイラーです。
007_20170606085416e6b.jpg

018_20170606085418edf.jpg

019_2017060608542071e.jpg

キズの箇所は右クォーターとリヤバンパーになります。
030_20170606085421ba8.jpg

バンパーを取り外す為にトランクルームのトリムを分解しました。
汚れないようにマスキングして保管しておきます。
045_20170606085423d03.jpg

046_2017060608542458e.jpg

047_201706060854267e7.jpg

048_201706060854274f0.jpg

049_20170606085429a42.jpg

車体からバンパーを取り外します。
055_20170606085430544.jpg

057_20170606085613b29.jpg

056_20170606085637151.jpg

ガーニッシュなどのバンパーの付属品を取り外しました。
001_2017060608580981f.jpg

002_20170606085810483.jpg

カーボンのシールは位置を測って取り外しました。
007_2017060608581265e.jpg

006_20170606085811ec0.jpg

ダクトは裏から弾性接着剤で固定されていますので、取り外して接着剤を除去しました。
008_201706060858142c5.jpg

009_201706060858151d8.jpg

012_20170606085817e77.jpg

014_201706060858187e6.jpg

サイドスポイラーも接着剤で固定されていますので、車体側に傷をつけないように取り外しました。
016_201706060901195e9.jpg

017_20170606090121ba8.jpg

021_2017060609012234d.jpg

022_20170606090123d64.jpg

033_20170606090126b3d.jpg

フロントバンパーも車体から取り外します。
043_20170606090127164.jpg

044_20170606090129f9d.jpg

付属品を取り外しました。
056_20170606090132eec.jpg

058_201706060904487b8.jpg

067_2017060609045066c.jpg

サイドスポイラーの付属品を取り外します。
068_20170606090451470.jpg

073_20170606090452ad2.jpg

075_201706060904543cc.jpg

ダクトの固定の接着剤がはみ出していますが、新車の時からの様です。
076_20170606090455b9a.jpg

077_20170606090457faa.jpg

裏側の接着剤を除去しました。
082_20170606090500b77.jpg

表と裏面を洗浄しました。
089_20170606090634371.jpg

090_201706060906369fb.jpg

091_20170606090637bd5.jpg

093_20170606090638a67.jpg

094_20170606090640d64.jpg

096.jpg

097_201706060906436f2.jpg

左ドアのヘコミはデントリペア屋さんDR-Garage Okano 様でデントリペアしていただきました。
083_20170606090827e3e.jpg

デントリペアできるヘコミは塗装せずに済みますので、新車塗膜も残せて費用の面でもメリットがあります。
099.jpg

クォーターパネルの損傷箇所と周辺を脱脂剤で脱脂して研摩しました。
031_20170606091035574.jpg

032_201706060910362bf.jpg

033_20170606091038c3f.jpg

マスキングして脱脂を行いサフェーサー(システムフィラー)を塗布しました。
034_201706060910391b2.jpg

035_2017060609104130c.jpg

036_20170606091042241.jpg

自然乾燥後、赤外線乾燥を行いました。
037_20170606091044142.jpg

カラーラベルでカラーコードを確認しました。
0001_201706060918193e7.jpg

測色機(アクワイヤー)で車体の前後左右の色を読み取り、配合データを確認します。
赤は色褪せしやすいので車体の左右や前後で、どの程度の色差があるかを確認しておきます。読み取った色はパソコン上でL a bのデルタE値として数値が出てきますので、このようなケースでは非常に便利です。
001_201706060918214e8.jpg

読み取った色に合わせて補正されたデータが出てきますので、原色を配合して色を作ります。
002_20170606091821203.jpg

003_20170606091823e26.jpg

作った色をテストピースに塗り、クリヤーコートして乾燥させました。
色の染まりが悪いので、暗い色と明るい色の2種類の下色で作ったテストピースで車体の各部と比色しました。

009_20170606091826079.jpg

明るい方の下色で近い感じになりました。
005_20170606174019c0c.jpg

009_2017060617402075f.jpg

025_201706060918277ff.jpg

026_201706060918299c0.jpg

クォーター全体を脱脂して研摩しました。
007_20170606160522347.jpg

清掃してマスキングを行います。
008_20170606160523409.jpg

009_201706061605249d1.jpg

ピラーとルーフの境目に溝がありますので溝の手前の壁部分で見切れるようにマスキングしています。
011_20170606160527933.jpg

ガラスモールは浮かす事が出来ましたのでテープを差し込んで浮かせてマスキングしました。
012_20170606160527644.jpg

カラーベースを塗りクリヤー(クリスタルクリヤー)を塗りました。
015_2017060616052928a.jpg

023_201706061605317af.jpg

025_20170606160532e7c.jpg

028_20170606160533831.jpg

赤外線乾燥を行いました。
033_20170606160535d32.jpg

034_20170606160536006.jpg

フロントバンパー裏面に貼ってあるフィルムアンテナは剥がすと破損すると思いますのでダンボールとガムテープで保護しておきます。
009_20170606160645694.jpg

010_201706061606513c3.jpg

フロントバンパーとサイドスポイラーは飛び石があまりにも多いので、旧塗膜を全て剥がして下地からやり直す事になりました。当初は研摩で剥離する予定でしたが、同業者の方なら分かると思いますが樹脂部品の剥離は相当大変です。粗いペーパーを使うとライン等が崩れますし、細かいペーパーではかなりの時間が掛かります。
作業前から気が重かったのですが、ダメもとでWPC処理などで有名なサンドブラスト大手の不二製作所 様に相談したところ加工工場が近所にあり、大変親切に対応していただけました。工場長に部品を見ていただき「バンパー等の樹脂部品の塗装剥離はあまり無いですけど、出来る出来ないで言ったら出来ます」との事でしたので加工をお願いしました。

加工後、戻ってきた状態です。
036_2017060616085542a.jpg

037_20170606160856612.jpg

044_20170606160858193.jpg

045_20170606160911db4.jpg

プレスラインなどの崩れも無く、塗装の下地としては最高の状態になっています。
060_201706061609128a3.jpg

061_20170606160913841.jpg

062_20170606160915510.jpg

063_20170606160916883.jpg

普段の研摩では不可能なぐらい綺麗に剥離されています。
064_20170606160918a65.jpg

バンパー、サイドスポイラー共に素材はポリウレタンで、加工後の粗さは240番程度のペーパーで研摩したぐらいの下地を塗るにはちょうど良い粗さになっています。
046_20170606161126824.jpg

048_20170606161128207.jpg

樹脂部品は剥離剤が使えませんので、剥離する場合は苦労している方が殆どだと思います。
宣伝していただいても良いです、との事ですのでリンクを貼っておきます。
お困りの同業者の方は相談してみて下さい。

不二製作所 様

049_20170606161128670.jpg

052_2017060616113037e.jpg

053_2017060616113109a.jpg

塗膜が厚く、作業して下さった方は大変だったようです。有難う御座いました。
056_20170606161133751.jpg

058_201706061611341e7.jpg

文字も崩れる事無く研摩された状態になっています。
067_201706061611361ed.jpg


続きます。
スポンサーサイト



2017年06月06日 | Comments(0) | Trackback(0) | 輸入車 修理
コメント

管理者だけに表示する