BMW 135i
いつもお世話になっていますデントリペア屋さんからの入庫です。


ドアの凹みでデントリペアの予定でしたが、凹みの裏側に補強の板が入っている為にリペア出来なかったそうです。
ドアミラーの斜め下辺りのプレスラインに凹みがあります。

ドアを一枚塗装しますので付属品を取り外して行きます。
内張りを取り外し保管中に汚れない様に養生して、ミラー、アウターハンドル、ベルトモールを外していきます。



ライトを当てるとこんな凹みです。
写真には写っていませんがプレスラインが凹んでライン下側の逆アール部も歪んでいます。

凹みの裏側は補強の板で二重になっていますので当盤とハンマーは使えません。
スタッド溶殖で修理します(電気を流してワッシャーを瞬間的に凹みに溶殖して引き出す方法です)
2枚重ねの裏側は充分な防錆処理が出来ませんので、熱で裏焼けしない様に0.5㎜のボンデ板でテストして調整しておきます。普通車の外板パネルは0.8㎜前後の板厚なので0.5㎜で裏焼けしなければ大丈夫だと思います。


プレスラインを正常な高さまで引き出して板金終了です。

パテは使わずに済みました。

脱脂、マスキングしてエポキシプライマーを塗布します。通常のサフェーサーもプライマーサフェーサー(プラサフ)と言いプライマーの効果はありますが防錆、密着、シール性は純粋なプライマーに勝る事はありません。ガン清掃や作業の手間からか殆どの工場では省略していると思います。


プライマーは厚塗りすると逆にトラブルの原因になりますので塗料メーカーのマニュアル通りに作業しています。
メーカーのマニュアルではエポキシプライマーの膜厚は20~35ミクロンです。膜厚計で計測した数値は33.5ミクロンで規定値内でした。

マニュアル通りの時間内に通常のサフェーサーを重ねて塗布しました。

続く